ここ数日、人工知能(AI)関連株は大きく売り込まれた。インフレの加速が資金調達コストを押し上げ、負債に依存したデータセンター投資を脅かしているためだ。投資家は、数兆ドル規模の設備投資への期待が頓挫しかねないという、AIを巡る大きなリスクの一つに敏感に反応した。だが、さらに大きなリスクが存在する。それは、データセンターの建設が全速力で続いていることだ。莫大(ばくだい)な利益は、これらのリスクを覆い隠すと同時に、株式を購入する多くの投資家を安心させるのに一役買っている。この利益そのものは幻想ではない。しかし、それが安心材料となるのは、伝説の投資家ジョン・テンプルトンが言った「投資において最も危険な四つの言葉」、すなわち「今回は違う(This time it’s different)」を信じ切れる場合だけだ。