推定10万匹の犬が暮らしている仏パリは、世界で最も犬に優しい都市の一つとされている。9月にはさらに、この街と犬の結びつきを強める出来事があった。パリ・デザイン・ウィークとパリ・ファッション・ウィークの間に開催された第1回パリ・ドッグ・ウィークのことだ。パリをはじめフランス各地では今月、反政府デモが拡大したが、これらのイベントはデモが広がる前のことだ。パリ・ドッグ・ウィークでは、数十匹の犬とその飼い主がプールパーティーやタロット占い、ファッションショー、ウェルネスイベントに集まった。 ある日の夜には、マレ地区にあるイタリア食材・外食店「イータリー」の旗艦店で、テレビのコンテスト番組「ドラァグレース・フランス」で優勝したドラァグクイーンのル・フィリップ氏が、自身のウィペット犬「アジュール」と共にビンゴ大会を主催した。4本足のゲストたちは「ピザ・プー・シヤン(犬用ピザ)」を楽しんだ。トッピングにはカボチャのピューレや角切りチキン、サツマイモなどが使われていた。 番号が読み上げられるたびに、ル・フィリップ氏は気の利いた一言を添えた。「21――米国の飲酒解禁年齢!」「44――私が本当に気に入っている靴のサイズ」。そして「ビンゴ!」という声が響いた。