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京都の人の話す言葉は「はんなり」していて、とても感じがよく聞こえる。しかし、その「本音」はどうだろうか?相手に対してまるで興味がないとか、「圧をかける」嫌味なケースも往々にしてある。京都の会社に長年勤めた大阪人の筆者が、その見分け方を解説しよう。(日本文章表現協会代表理事 西田延弘)
「どこから来はったん?へぇ、東京どすか」
感じがいいのか悪いのか、見分けるサインは?
京都は、東京が首都となるまでは長年、政治や文化の中心として栄えてきた。そのせいか、京都以外の地から訪れた人に対しては、やや斜に構えて対応する傾向がある。それは、花街や料亭で紹介や面識のない客の入店を断る、「一見(いちげん)さんお断り」の商習慣にも表われている。
一見さんお断りの店に常連客の紹介を受けて訪れても、どうにも最初は居心地が悪いものだ。店主や女将からまず発せられるのは、「どこから来はったん?」という言葉である。私などは根っからの大阪人(といっても大阪東部)だが、長年京都の会社に勤めていたので、「大阪やけど京都に勤めてるんです」と京都に関連していることを伝えていた。
そうすると、「ほうですか、どこにお勤め?」と話がつながっていく。店の常連客に勤務先やその取引先の関係者がいたりすると、話が弾みだす。
しかし、ただ単に「どこそこからです」と答えてしまうと、「へぇー、そうどすか」とまるで興味を持ってもらえないパターンに陥りがちだ。これは、たとえ「東京です」と答えてもだ。
もし、「へぇ、東京どすか!」と抑揚をつけた反応があれば、話が弾む可能性もある。しかし、「へぇー、そうどすか」と抑揚のない返事は、興味がないサイン。その後の話がなかなか盛り上がらないことも多い。
「どこから来はったん?あぁ、伏見どすか」
同じ京都でも〈洛中〉と〈洛外〉に区別
さらに「洛中」(京都市中)の店では、府外から来た人に対してだけでなく、「洛外」(京都市外)から来た人に対しても、次のような反応が返ってくることがある。
「どちらから来はったん?」
「伏見です」
「あぁ、伏見どすか。ええところどすなぁ」







