「またこちらから連絡させていただきます」
会いたくないという意味かも…
相手に行動を促すための言葉があれば、「相手に行動をしてほしくない」という意図が含まれる言葉もある。
たとえば取引相手に面会を申し込んだが、なかなか返事がない。心配になって電話をしたら、「またこちらから連絡させていただきます」と言われた。
もちろん、スケジュールの調節ができていない場合もあるが、それは「会いたくない」という意思表示であることが多い。その場合はいくら待っても連絡はこないだろう。
同様に、どこかへ行こうと誘った際に「時間がおうたら(合ったら)行きたいですね」と言われた場合も「脈なし」だと考えてよい。
ただし、このような会話のやり取りは京都だけでもない。婉曲に断る、全国的に使われる手法だろう。
一方で、やはり京都では「何かをしてほしい」「何かをしてほしくない」といった意図を含み、直接的でない表現がよく使われると思う。筆者の京都勤務時代を振り返っても、なぜそう言われたのかを感じ取り、行動すべきかどうかを考える必要があったなあと思い出す。
こうした京都の独特な文化を、取っつきにくい、感じが悪いと思う人も多いだろう。
ただしそれは時に、客に合わせた質の高い「おもてなし」をするためであったり、相手を傷つけないようにするためであったりもする。たとえば「一見さんお断り」は、ツケ払い代金の回収ができなくなるリスクを回避するため、あるいは常連客の好みに合わせたサービスを提供するためなど、合理的な理由もあるのだ。
そういったことを理解し、相手の気持ちを洞察することが、京都の人とうまく付き合う秘訣と言えるだろう。








