ロシア当局は今年に入ってから、ペストや炭疽(たんそ)菌など複数の病原体を研究するシベリアの研究所に対し、細菌が誤って流出した場合の除染計画が不十分だとして厳重な警告を発していた。 イルクーツク・ペスト対策研究所は、その警告から数カ月後、そこで勤務していた生物学者のダリア・シピロワ氏(28)が原因不明の肺炎で死亡したことで世界的な注目を浴びることとなった。シピロワ氏の死亡当時、広く知られていなかったのは、同研究所が10年以上にわたり安全規則違反や緊急時対応計画の不備、幹部職員の訓練不足を複数回指摘され、潜在的な危険区域となっていたことだ。同氏が死亡してから数日間、同研究所を監督するロシアの消費者保護機関は、詳細を明らかにしないまま、この地域で危険な感染が発生していると警告した。ロシアの公衆衛生当局トップはイルクーツクを訪れ、地域当局者らと対面で協議した。シピロワ氏と最近接触した人は全員隔離された。
ロシアのペスト研究所、問題続きの歴史
極秘のベールに包まれた研究所では、原因不明の死亡例の数週間前にも規則違反が相次いでいた
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