ハイテク株の先週の急落を受け、米人工知能(AI)開発大手アンソロピックの新規株式公開(IPO)への参加を計画する大口投資家の間で、同社に対するより低い評価額を求める動きがまとまりつつある。事情に詳しい複数の関係者によると、ここ数日、機関投資家らはアンソロピックとその助言会社に対し、今月中に予定されるIPOでの評価額を1兆5000億~1兆6000億ドル(約237兆~253兆円)程度とすべきだと伝えた。これは、ここ数カ月取り沙汰されてきた2兆ドル近くという数字を大きく下回る。投資家らは、不安定な市場やAI関連投資への過度なエクスポージャーへの懸念の高まりなど、気がかりな要因のリストを挙げている。データセンターに対する政治的な反発や、アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズのようなハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)がいつAI関連の利益を示せるかをめぐる不透明感も、投資家の懸念材料となっている。