人文学の分野や過酷な課題、そしてハーバード大学の教育の価値そのものが深刻な危機にあると捉えている人は、同大の「Humanities 10(人文学基礎講座)」で起きている現象に希望を見いだせるかもしれない。10月のある火曜日の朝、哲学教授のサマンサ・マザーン氏はホワイトボードに書き込みながら歩き回り、ジェーン・オースティンの長編小説「エマ」の哲学的基盤を説明し、アダム・スミスやイマヌエル・カントの話へと脱線していった。マザーン氏は講義会場のボイルストン・ホールに集まった90人の学生に大きな問いを投げかけた。「なぜオースティンはこれほど好感の持てないヒロインを創造したのか」。「そもそもなぜ小説を読むのか」。そして75分間の講義の終わりに、こう締めくくった。「エマは将来どうなるのか――そしてあなたたちの将来は?」
ハーバード大生でも超過酷な講義 なぜ大人気なのか
とてつもない分量の読書が強いられ、楽に単位を取れるわけでもない。新入生たちはなぜ「人文学基礎講座」の履修を求めて列をなすのか
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