米アップルは世界屈指の時価総額を誇る企業だ。また、時価総額トップ数社の中で、自社の将来が人工知能(AI)ブームに完全には左右されない唯一の企業でもある。このような安全な逃避先としての地位は、テック業界の同業他社が打撃を受ける中、アップルの株価を支えてきた。同社株は2日終値時点で過去1カ月で1.4%上昇している。グーグルの親会社アルファベット、メタ・プラットフォームズ、エヌビディアの株価はいずれも同期間に2桁の下落となっている。ただ投資家にとっての問題は、アップルの「安全性プレミアム」がそれに見合う価値があるかどうかだ。同社株の予想PER(株価収益率)は2日終値時点で約35倍と、18年ぶりの高水準に近い。これでは割安と言うことは到底できない。