男性が女性ばかりの職場で仕事をすることになったら、どう感じるものでしょうか?
女性の社会進出が進む今、職場の男女比率はかつてと比べ、大きく変化しつつあります。「働きやすいと感じる男女の“黄金比率”」を森永乳業が調査したところ、男女ともに「男性:女性=7:3」が最も多いとのこと。このバランスが崩れた状態になると、「働きにくい職場」になってしまうようです。とすれば…女性ばかりの職場に勤務している男性は「とても働きにくい」と感じているでしょうか?
今回は、そんな女性ばかりの職場で働く男性社員の苦悩と、危機を見事にすり抜けた方法をご紹介しましょう。
体育会系の花形営業部から左遷!?
女性ばかりのコールセンターへ異動に
「女性ばかりの職場で働く自信がありません」
こう話しながら頭を抱えているのは、食品メーカー勤務5年目のFさん。これまで営業職としてソコソコの業績を上げてきた自負があり、将来的には営業部門で管理職になるべく後輩の指導にも勤しむ日々を送っていました。ところがある日、営業から帰ると、「ちょっと、いいかな」と上司から別室に呼び出され、衝撃的な一言を告げられたのです。
「来月からコールセンターの主任として頑張ってほしい」
勤め人(いわゆるサラリーマン)に異動はつきもの。それ自体には驚きませんが、異動先が「青天の霹靂」とも言えるような部署。聞いた瞬間、耳を疑いました。
ちなみに異動先は毎年20%の成長を続ける、社内で注目の通販事業部。既存の流通ルートで販売する商品の売上減少に悩み、健康食品を開発してテレビショッピングでの販売に挑戦。この取り組みが功を奏して、300名以上を抱える組織にまで成長しました。
その成長を支えるべく管理部や物流部の男性社員がコールセンターのスタッフをマネジメントするSV(スーパーバイザー)として異動したのは、この会社にいれば誰もが知る話です。ただ、営業部の社員がコールセンターに異動するのはあり得ない…とFさんは勝手に決めつけていました。これまで営業部は社内で花形部署と認識されていたので、ここを離れることはイコール「飛ばされた」と思うしかないからです。当然ながらFさんも今回の一件で「飛ばされた」と感じているので、ショックは大きいものがあります。