「たぶん」「おそらく」。
この積み重ねが悲劇を生む
もうひとつ、似たような事例をお話しいたします。
●Aさん
「B主任、明日の朝は、私たち企画部と営業部が合同で進めているプロジェクトの最終報告会です。今から資料を印刷しますので、何部用意すれば良いかを教えて下さい。1部当たりの枚数が50枚を超えるので、できるだけ余りがでないように準備しようと思います」
●B主任
「そうだなあ、ちょっと待ってね……。(両部の課長職以上へ向けて会議招集メールを送っていて、課長職以上でなくても、影響を受けそうなら同席させるよう伝えたよな。でもしまった、出席人数を事前に知らせるように書いていなかったな)」
●Aさん
「私たち企画部からは部長・課長と我々事務局で計4名が参加するんでしたよね。営業部は何人参加するんでしょうか?」
●B主任
「えっと……(今日は営業部の課長職は全員出張や外回りで不在なんだよな。でもまあ、企画部と同じように課長クラス以上が参加するんだろうから)、きっと4人で出席してくるだろう。それに予備として2部追加で持っていこう」
●Aさん
「わかりました、企画部向けで4部、営業部向けで4部、それに予備で2部を印刷します」
【会議当日の朝】
●Aさん
「B主任、営業部から8人出席するみたいですよ!主任クラスも4名参加するそうで、予備資料だけじゃ足りません!」
●B主任
「い、急いで追加印刷して!(ああ、ちゃんと電話をしてでも確認すればよかった……)」