このノートはあくまでも「起業ノート」ですから、1ページ目で起業を諦めるようなことがあってはならないのです。

 もちろん、今後ノートを書き進めていくうちに、起業を断念することもありえますが、スタートでくじけてしまうのでは、自分に自信が持てなくなってしまいかねません。起業を実現するためには、この1ページ目が肝心なのです。自分の気持ちを率直に書くのと同時に、必ずモチベーションを高めるコメントを加えることを意識してください。

試行錯誤はすべて記録に残しなさい

「起業ノート」は、基本的には人に見せるものではなく、自分のためにつけるものです。ですから、「見栄えよく書こう」という意識は捨ててください。思いついたことや準備したことを忘れないように、躊躇なく書いていくことが重要です。

 ただし、あとから見直すこともありますので、雑すぎて自分が読めないと意味がありません。それだけ気をつければ、形式は気にする必要はないのです。

 変わった使い方では、ノートに線を引き9コマに分割して「マンダラメモ」のように書いていくとか、ページの中央にテーマを置いて、マインドマップ形式で展開していくなどの方法もあるでしょう。とにかく、あなたが書きやすい形式で、次々と記録していけばいいのです。

 次に、複数のノートの使い方について述べると、「起業ノート」を書き始めた当初は、1冊のノートを日記のように日付ごとに記録していって、使い切ったら次のノートを使うという方法でいいでしょう。数ヵ月経過して書き慣れてくると、「ビジネスモデル」や「人脈形成」など、重要だと思う項目ごとに別のノートにまとめていくやり方も必要になってきます。