起業のためのノート(起業ノート)を準備したら、何を書けばいいのか?5000人もの起業志望者に融資をしてきたコンサルタントの上野光夫氏が、成功するためのノートの書き方を教える。どんなコツがあるのか――。
今の気持ちを素直に書こう!
ノートの準備ができたら、最初の一歩を踏み出しましょう。一歩とは大それたことではなく、「書き始める」という小さな行動です。
新しいノートをパラパラとめくってみてください。あなたは、書くスペースが多くて、「こんなに書くことあるのだろうか?」と思うかもしれません。でも、いざ準備を始めると、広大だと思ったスペースが狭いと感じるほど、書くことが次から次へと湧いてきます。まず1ページ目に、あなたの今の気持ちや「起業」に対する思いを書いてください。
どのように書けばいいかわからないあなたのために、実際に私自身が書いた内容をご紹介します。
・自由を手に入れる
・起業して金持ちになる
・でも商売には向いていないんじゃないか
・夢を夢で終わらせていいのか?
・ノーペイン、ノーゲイン
・サラリーマンはもう嫌だ
・あいつができるのに俺にできないわけがない
・人に指図されて働くのではなく、自分の力で稼ぐのだ!
・路頭に迷ったらどうしよう
・そんな後ろ向きなことは考えるな、常に前向きに!
・目標を紙に書けば実現するのだ
このように、私は、そのときの気持ちを脈絡なく書いていました。でも、ノートの1ページ目を下手な文字で埋め尽くした瞬間から、「絶対に起業して成功する」というモチベーションが湧き上がってきたのを実感しました。つまり、私の場合は、ノートの1ページ目を埋めただけで、「動機を固める」という成果があったのです。