ご縁を呼び込むのは、愚直なまでの「積み重ね」
信じた「ファンドの力」を日本中に
小松 我が社も、そもそも人とのつながりで成長してきました。
資本金50万円の小さな合資会社でスタートしましたが、その直後に、あるエンジェルの方とベンチャーキャピタルの方に出資していただき、いいスタートを支えてくださいました。
――その後の御社の成長も、“つながり”によるものだったんですね。
小松 事業者向けのファンドを始めたのも、ある金融機関から酒蔵をご紹介いただいたのがきっかけですし、2007年に新丸ビルの「日本創生ビレッジ」に転居したのも、6月に大阪・梅田のグランフロント大阪に支社を立ち上げることができたのも、ご縁のあった三菱地所さんからのお声がけがあったからです。
――資金面で苦労したことはないですか。
小松 まったくないわけではないですが、壁が見えると、必ず助け船が現れます。「ご縁」では片づけられないほどの「ご縁」です。
――いいことをしているから、いいご縁に恵まれる、と言えるのかもしれませんね。
小松 いいこと、というより、同じことを続けているから、積み重ねてきたからだと思います。このファンドという事業は、たくさんの選択肢から選んだのではなく、「これをやろう」と思ってはじめた事業です。この13年、事業も姿勢も変えなかったおかげで、理解してくださる方が増えました。
――これまでの一貫した姿勢が、会社の強みに変わっていますね。
小松 会社を立ち上げて13年ですが、いまも続けさせてもらっていることが、なにより楽しいです。一言で総括するなら「いろいろあるけど、楽しいな」でしょうか。
(了)