会社の中のしくみを正しくつくり、機能させる
規模がある程度大きくなってからの二度目以降の成長軌道入れは、個人の力だけではなく、組織の力を発揮させることが大前提になります。
これは、
1. 経営の意思を末端まで伝達し、各管理層が自律性を育みながら健全に機能し、現場の実態を的確に報告するという階層別の分業のしくみを構築すること。そして、
2. トップが抱える、事業戦略の立案、社内の問題解決、経費低減活動などの多くの経営課題にトップと同じ視点で取り組み能動的に支える機能、いわゆる参謀機能を動かし、コラボレーションして動ける状態にすること。これによって1. のしくみづくりもトップの課題の一つとして推進することができる、
ということになります。
この会社の中のしくみを正しくつくり、機能させてはじめて、ある規模以上に達した会社は動けるものです。
もしこれがないと、トップの想いが正しい形での実施につながらなかったり、組織の動きにムダが増えるだけではなく、現場の無責任状態、他責や保身文化など、人間の持つ弱さがまともに組織に現れ、俗に言われる「大企業病」の状態が進み、企業は衰退に向かいます。