「質問して、教えを請う」コミュニケーション術

 年上の部下に気持ちよく仕事のノウハウを提供してもらうには、どうしたらいいでしょうか。そもそも年上の部下は接しづらいものです。

 年功序列が崩壊したいま、「年上の部下vs年下の上司」という構図は珍しいものではなくなってきています。上司の悩みのひとつになっているのではないでしょうか。
 そもそも年上の部下に「Aさんのプレゼン術、公開してくださいよ」と言っても、信頼関係を構築していなければ、誰も応じてくれないでしょう。
 ましてや、「仕事ですから、公開するのが義務ですよ」なんて言ってしまったら、反発を招くだけです。

 年上の部下は、チームの中でも影響力を持っています。いい信頼関係を築いていれば、大きな戦力になってくれます。一方で、対立関係に陥ってしまうと、非常にやりづらくなります。場合によっては敵対関係が生まれ、年下の上司が孤立してしまう場合もあります。

 そうならないためにも、年上の部下とはいい関係を築きたいものです。そこで、いちばんいい方法が、「質問して、教えを請う」コミュニケーション術です。
 まずは、年下の上司から年上の部下に「どうしたら、Aさんのようにプレゼン資料がうまくつくれるのですか」のような質問するのです。

 この場合、質問に答えた時点でAさんは「プレゼン資料づくりがうまい」ということを認めているわけです。また、教えを請われれば誰も悪い気はしません。

 そのうえで、「Aさん流をチームに広めたいのですが」と持ちかければいいのです。年上の部下は敬遠するのではなく、信頼関係を構築して味方につけたいものです。


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