会議でアイデアを引き出すフレーズ
会議などでアイデアが出てこないとき、つい言ってしまうのが「もっと考えろ」という言葉です。
この「もっと考えろ」「しっかり考えているのか」という言葉は、逆に部下を思考停止させてしまいます。
上司の中には、部下に考えさせるために「自分で考えろ」としか言わない人もいます。確かに思考力を身につけてもらうことは大切ですが、いくら考えてもアイデアが浮かんでこないこともあります。
このようにアイデアが出てこない場合、あるいは出しづらそうにしている場合に用いると効果的なのが「たとえば」を使った聞き方です。
「たとえば、君たちが実際にこの商品を大切な人にプレセントするとしたら、もっと別の付加価値が欲しいと思わないか?」
これは、「大切な人にプレセントする」という具体的な場面を想定して、消費者サイドに立った商品のアイデアを問いかける質問です。部下もこれなら答えやすいでしょう。
このようにアイデアが出てこなくなったとき、「たとえば」を使って具体的な場面を想定するよう仕向けて質問していくと、聞かれた部下の頭は柔らかくなり、メンバーもそれに沿って考えることができます。
次に効果的なのが、「1つだけ挙げるとしたら」という質問です。「1つだけ」という質問なら、部下も答えやすくなります。なぜなら、「1つだけ」という言葉により、「1つくらいなら見つかるだろう」と気持ちがリラックスするからです。
その他に私がよく使っていたのは、「もしも君が私の立場だったらどうするか、教えてくれるかな」という言い回しです。この聞き方は、かつてお世話になった上司から盗んだものですが、このように聞かれると、上司が真剣に意見やアイデアを求めているのだなという気持ちになれたものです。部下が一段上の視点から考え、思考の幅を広げることができるというメリットもあります。