5色展開でカジュアル路線の「iPhone 5c」が、新機軸として注目される

 いよいよ全世界で9月20日に発売される新型iPhone。例年通り日本は先行発売されるグループに入り、時差の関係から世界でも早い段階での発売となる。日本向けには今年からNTTドコモがiPhone販売に参入し、これまでのソフトバンク、KDDIの2社体制以上に大きな販売の増加を見込むことができるだろう。

 特に注目したいのは、ミドルレンジとして設定されたカラフルなiPhone 5c。ハイエンドのiPhone 5sのシェアをどれほど食うのか、あるいは新たな顧客層へリーチしてiPhone販売そのものを大幅に増加させる起爆剤になるのか、まず発売の週末の3日間、そして1ヵ月の販売状況を見守ることになる。

新型iPhoneをおさらい

 9月10日のプレスイベントで発表された2013年モデルのiPhoneは2機種だった。これまでのハイエンド路線を継承するiPhone 5sは64ビットA7プロセッサを初搭載しカメラ機能を強化、また指紋認証センサーTouch IDを内蔵したスマートフォンだ。価格はこれまで通り、携帯電話会社との2年契約を前提に、16GBモデルで199ドル、32GBモデルで299ドル、64GBモデルで399ドルとなっている。

 そしてもう一方は、廉価版と噂されていたiPhone 5cで、ポリカーボネイトながら高い質感を誇る5色展開のボディに、iPhone 5と同等の機能を実現した。iPhone 5sがiPhone 5と同じデザインのマイナーチェンジモデルであるのに対し、iPhone 5cは新しいデザインとして登場し、同じくデザインが大幅に変更されるiOS 7との相性も考えられている模様。こちらは携帯電話会社との2年契約を前提に、16GBモデルで99ドル、32GBモデルで199ドルとなっている。