できるビジネスパーソンがやっている瞬時に計算するテクニックを紹介する連載3回目は、計算ミスを5秒で指摘する方法です。『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方―-「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』の著者が解説します。

その計算、間違っていませんか?

 いきなりですが、次の問題を5秒で解けますか?
 電卓は使わず、頭で考えて答えを出してください。
 ヤマカンではなく、きちんとした根拠を持って解いてみましょう。

【問題】
 399×499=199201
 この計算は正しいですか?それとも間違っていますか?5秒で答えてください。

 「電卓なしで、こんなややこしい検算を5秒でできるわけないよ」
 こんな声も聞こえてきそうです。
 では、この問題をヤマカンではなく、きちんと答えの理由も理解した上で、5秒で解ける人がいたら、あなたはその人のことを「数字に強い人」だと思いませんか?

 3ケタ×3ケタで、答えが6ケタになる計算の正誤を5秒で検算できたら、一般的には「数字に強い人」とみなされるでしょう。

しかし、実は「399×499の答えが199201かどうか」は、誰にでも簡単に検算できます。
 それには「九去法(きゅうきょほう)」という検算法を使います。

九去法をマスターすれば、例えば部下から書類が上がってきたときに、パッと見て計算ミスを指摘する……なんてこともできるようになります。