2013年10月10日、サムライスタートアップアイランド(SSI)で、第1回Startup Nation Meetup が開催された。韓国などと比べ、日本企業の投資が少ないイスラエルとのビジネスの最前線に立つベンチャーキャピタル、投資会社、事業会社の方たちのお話を報告する。(まとめはダイヤモンド社書籍編集局)
テルアビブは世界で2番目に起業しやすい都市
まず、イスラテックの加藤氏よりイスラエルの概要について、四国ほどの面積に800万人の人口、テルアビブが2012年「起業しやすい都市トップ20」の第2位に挙げられていること(1位はシリコンバレー)、最近話題の自動車の衝突防止システムはMOBILEYE(モービルアイ)というイスラエル企業の技術であることなどが紹介された。
日本ではイスラエルといえば危険な国というイメージだが、世界中のハイテク企業200社が300拠点を置いており、地政学リスクがある中、続々進出している。アジアの企業もシンガポール・テレコムが3億2100万ドルでイスラエル企業を買収(http://info.singtel.com/node/11694)、サムスンは幅広くスタートアップに投資するだけでなく、M&Aによる買収、さらにイスラエルのベンチャー・キャピタルにも投資している。
2013年1~8月だけでも、500社以上のスタートアップが誕生(イスラテック独自調査)しており、イスラテックが、そのなかでも注目すべき企業を独自調査した結果を公開した。こうした企業へ関心がある日本企業がいれば、そうしたスタートアップとつなぐ活動も行っている。
サムライインキュベートとイスラテックは、昨年、マイクロソフトのイスラエル法人で第1回「サムライベンチャーサミット in イスラエル」を開催、現地で大きな反響を呼び、今年も12月10日に第2回をグーグル・イスラエルで開催することとなった。