FRBは2008年3月16日に緊急利下げを発表し、公定歩合を0.25%引き下げて、年3.25%にすると同時に、証券化商品市場に資金供給を増やす新制度創設を決めた。この制度を利用してJPモルガン・チェースが買収した証券5位のベアー・スターンズに、3兆円にも及ぶ緊急融資を決定したのだ。

 FRBにとっては、金融緩和と資金供給を同時に、異例の速さで実施したにもかかわらず、東京市場をはじめ各国の市場で株価は急落してしまったのである。しかも、為替は各国通貨に対してドル全面安の展開となり、円相場は一時1ドル95円77銭まで一気に買い進まれてしまった。

 市場は、ほかにもつぶれる金融機関が出るのではないかと疑心暗鬼になっており、金融市場の動揺はなかなか収まりそうにないようだ。ただ、今回、金融当局がベアー・スターンズの救済にあたり、異例の速さで動いたのは、金融市場の混乱はなんとしても避けたいという強い意志の表れであり、金融機関救済にあたって道筋がついたことは間違いないだろう。

 もちろん、日本がやったように、直接公的資金を注入したり、不良債権を買い取ったりすれば、市場は一気に反転するのだろうが、それにはもう少し時間が必要なようだ。

勝つための投資法を確立しよう!

 アメリカの金融システム不安にともなう株安で、日本株も連日きつい下げに見舞われているが、この下げ相場のなかで、どのような投資手法をとれば勝つことができるのだろうか。

 まず、株でコンスタントに利益を取っていくには、勝つための投資法を確立しなければならない。

 「そんなものあるわけないだろ!」とおしかりを受けそうだが、確かにその通りだ。株式投資で絶対なんかありえない!

 ただし、理論的に勝つ確率を高くすることは可能だと思うのだ。

 今からお話する投資法は、株のプロとして名高い林輝太郎先生の『株式上達セミナー』(同友館)やその弟子である旭洋子さんの『やさしい低位株投資』(同友館)という本で学ばせていただいたものだ。

 いろいろ試した結果、この方法がコンスタントに利益を取っていくには一番いい方法なのではないかと思っている。

確実に儲けたければ「ピラミッド投資法」

 基本は、値動きを毎日追いながら、株価の波を見て、売買を繰り返していく方法だ。もちろん、順張りではなく、逆張りで、押し目を丹念に拾っていくやり方だ。