8月30日に行われた衆議院議員総選挙では、事前の報道各社の予測通り、民主党が300を超える議席を獲得し、政権交代が確実になりました。逆に、自民党は首相、閣僚経験者の落選が相次ぐなど、歴史的大惨敗を喫し、党首、幹事長が落選となった公明党と共に、解党的出直しを余儀なくされています。
本特集最終回となる今回は、総選挙の結果とそれも含めたトレンドをグラフで確認しながら、今回の総選挙の総括を試みたいと思います。
300議席超の圧倒的勝利でも
連立の枠組みが引き続き必要
まずは今回の選挙結果のグラフです。ご存知の通り、民主党が308議席を得る圧勝、逆に与党であった自民党、公明党は、選挙前の300議席、31議席から、それぞれ119議席、21議席まで大幅に議席を減らしています。グラフ右下の「2」で前回の結果と比較すると、その圧勝、大敗が明らかになります。
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小選挙区、比例区の内訳を見ても、民主党の大勝利は明白です。民主党は、小選挙区でまさに「地滑り的大勝利」をとげ、221議席対自民64議席と、前回選挙時の 自民219議席対民主52議席と立場を完全に逆転させました。
衆議院では2/3弱を握った同党ですが、参議院では、民主党+国民新党+新党日本の統一会派でも117議席で、過半の121議席(欠員2のため)には4議席足りていない事実は変わりありません。この4議席を獲得するためには、社民党とも連立を組む必要がありますので、結局「民主・社民・国民・日本」の4党連立が、衆参の安定運営のためには欠かせないのです。
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