この日は、関西からも当事者自助グループのメンバーが2人参加。会場からは「いいところがあれば、関西とも連携してやってみたい」との話も飛び出した。

 呼びかけ人のNEAT(高橋優磨)さんは、こう趣旨を語る。

「私が内定を辞退したことや、就職活動をしていないことの理由の1つに、先の知れた就労でなく、終わりなき“習労”をし続けたいという思いがあります。習労とは、学習と労働を合わせて、自分がつくりだした概念であり、“学習的労働”あるいは“学習的労働”です。NEETの定義に照らせば、Education or Employmentの二者択一から、Education is(in)Employmentへ。学びが、いつのまにか働きになっていたという人生にできたら…という思いが強くありました。だから、ひきこもり大学の投げ銭システムを知ったとき、これはまさに“習労”の場になり得る存在だと思って参加したのです」

 前出のとらさんは、やる気のない代名詞のように言われている「ニート」と「引きこもり」との違いについて、就労意欲の有無にあるのではないかと考えている。

「引きこもりの場合は、就労以前の不登校からの長期化や対人関係の問題、メンタル面での病気があって、社会参加できないという問題がありますよね。ニートという言葉に対しては、マスコミや社会のネガティブなイメージと違って、実際の本人には就労意欲はあると思うので、多少の誤解があるようです」

黒歴史学、自文化学、奇業学?
“ニート先生”から生まれた新しい学問

 印象深いのは、NEAT(高橋優磨)さんが話す、ひきこもり大学への提案の中で、「黒歴史学」や「自文化学」「自分哲学」「奇業学」といった面白い言葉がポンポン飛び出したことだ。

 ちなみに、黒歴史学とは、自分が引きこもりになるまでの半生、いわゆる「ブラックな歴史」も、皆で発表し合って、自虐的に面白い略歴としてネタにできるというもの。それを基に、未来へ向けて勉強していく「人生の時間割」をつくる。