再来年の春に卒業する人たちの就職活動(就活)が、いよいよ始まった。
就活で心が折れそうになった時、支えてくれる「勝言(かちげん)」というものがあるらしいが、論語の中からそれを教えてほしいという要望があった。
アベノミスク効果で幾分か明るさを取り戻した経済下での就活になるので大学生の顔色はいい。去年でも男女とも九十数%が内定をもらったようだから、今回の大学生の就活は、ほぼ完全雇用の状態になるのではないか。
悲惨な韓国大学生の就活事情
韓国の大学生にインタビューしたが、彼らは悲惨だ。
「いい会社に入れなければ、親戚の集まりにも呼ばれないんです。あんなにお父さん、お母さんが苦労して大学に進学させたのに、その程度の会社にしか入社できないんなんて、なんて情けない」
こう言われるそうだ。
彼らは、SKY(ソウル大、高麗大、延世大)を筆頭に、ソウルにある有名大学に入学するために幼い頃から必死で勉強する。そして売上高が韓国GDPの2割とも3割とも言われるサムスンに合格するために大学でも必死で勉強する。
「いい大学に入っていい会社に入るのが幸せだと思われています」
彼らには、周囲の期待というプレッシャーが強く、あまり多様な選択肢はない。なんとTOEICで900点以上プラス日本語または中国語ができないと、就職の足切りにあうとも聞いた。TOEICって990点満点じゃなかったっけ?900点というとほぼ英語のネイティブじゃん!と呆れてしまう。だから大学は5年通うのが普通だ。大学4年プラス留学1年というわけだ。