ザ・プリンスパークタワー東京のマーケティング担当である野原茉美氏によれば、これまで実施した断食プランの途中で間食してしまったという人はいないという。

「普段食べているものと比べると量が少なく、また柔らかいものが多いため、満腹感はいつもよりも劣るかもしれませんが、一方で普段自分が食べすぎていることを実感し、食生活を見直す機会になっているようです」(野原氏)

温泉、プール、ジムが無料
――観光名所を散歩する参加者も

 食事の間には軽めの運動を行う。参加者は、ホテル館内の天然温泉、プール、スポーツジムを無料で使える。都内のシティホテルには温泉があるところが少ないので、このホテルならではの特徴だ。エステやリラクゼーションサロンも有料で利用できる。

 ホテル側はあまり激しい運動はせず、かつきちんと準備運動をすることを推奨しているが、参加者は結構アクティブに動くという。

 さらに、このホテルは東京港区・芝公園内に位置するため、外に出て散歩をしたり、増上寺、芝東照宮など周囲の観光スポットを巡ったりする人もいるのだとか。断食と運動を組み合わせても2泊3日という短い期間のため、体重がものすごく減るということはあまりないが、体質改善のきっかけや体に貯まっていたものを外に出すデトックスの効果は期待できるという。

 最終日の朝食は回復食ということで「五穀粥」。五穀米に含まれる食物繊維が腸の動きを活発にしてくれる。これで、1人あたり1室1名で6万円、1室2名だと1人4万5000円である。

「断食」というものはこれまではお寺などで体験することが主流であったが、それらは「厳しい、辛い」「修行のよう」というイメージを持たれることがあった。そうではなく、ホテルという、都内なんだけれども緑に囲まれ、都会の喧騒を忘れられるストレスフリーな環境で体験できるのが新しい。ザ・プリンスパークタワー東京としても、30~40代の女性を中心に新規顧客の獲得につながっているという。

 なお、参加者のうち2割は男性とのこと。2泊3日が億劫な人のために、1泊2日のお試しプランも用意されている。

岡 徳之/Noriyuki Oka Tokyo5時から作家塾(R)