会社を経営していて気づいたふとした疑問
「なぜ給与が低くても働いてくれるの?」

 さて、ここから本題。今日のテーマは仕事と承認についてだ。つまり、『やりがい』『働きがい』についてどう考えるか。このテーマについて、会社で管理職や経営職を担っている人々に対して僕が出す結論は、これからの時代は社員のやりがいをいかに調達するかを中心に据えて職場を運営せざるを得ない時代だという話だ。

 この問題について語る前に、当サイトはビジネスメディアなので、僕が個人的に体験したビジネスに関する話をしようと思う。

 僕は6年前の2008年に起業した。起業前はフリーランスの編集者・ライターだったが、仕事が増えたことでアシスタントを雇いたいと考えるようになった。アシスタントを雇うのであれば起業して会社にしたほうが来てくれる人のためにも対外的にも良いだろうと考えたのだ。今時、徒弟制度みたいなものはこの業界ではもう流行らないだろうし、ちゃんと正社員として迎え入れようと。

 また、自分の仕事の出稿先が雑誌からWEBメディアへと移行し、その過程でこれまで以上の大きな需要が発生することが予測できた。紙の仕事と違い、WEBの仕事は、まとまった記事の制作本数を供給することや、スピード感が重要と考えた僕は、個人で戦うことを辞め、プレスラボという会社を立ち上げ、チーム体制で制作に臨むことにした。結果としてこの戦略は当たり、プレスラボはWEBメディアから執筆や編集の依頼を受ける編集プロダクションとして成長を続けている。

 さてこのプレスラボ、創業2年目に自分も含めて5人の社員を抱えるようになったが、面白いことに6年目にいたる今日まで、正社員の人数はほとんど変わらなかった。とはいえ2年目と6年目では仕事量が違うため、効率的に仕事をこなすために努力し、また多くの外注先の協力者を得ることで増える仕事量に対応してきた。

 社員として優秀な人材が来てくれたおかげで、大事な案件を任せやすくなり、会社の発展のために寄与してくれた。僕の学歴的なキャリアは実は高卒なのだが、社員の大半は大卒。国立大や私立大のトップクラスとはいかなかったが、都内の有名私大出身の社員が多く入社してくれた。