体を冷やすお薬に頼るよりも
体を温める「冷え消しマッサージ」

 また、ひどい月経痛でサロンにいらっしゃった中学生の女の子もいました。彼女の場合も、痛みをお薬でおさえていました。

 お薬を常用すると、体が冷えやすくなります。薬は有効な作用がある半面、その成分を解毒しようとする肝臓に負担がかかって、体の代謝が悪くなります。そのせいで体が冷えるのです。

 実を言うと、私の両親は「薬好き」の世代。ちょっと風邪をひいただけですぐに市販薬を飲んでいました。そんな両親のもとで育った私も、以前はちょっとした不調ですぐに薬を使っていました。しかし、冷え消しを探求するうちに、「薬の飲み過ぎは冷えを促す」ということがわかり、今では必要以上の薬は飲まないようにしています。

 たとえば、風邪をひいたときは、体が冷えて免疫力が下がっている状態です。そこでさらに体を冷やす薬を飲むよりも、血流をよくする工夫をして安静にしていたほうが、結果的には治りが早いのです。

 もちろん、必要なお薬を簡単にやめてしまうのはよくありません。ご自身の体調やかかりつけのお医者様によくご相談することが必要です。しかし、なるべく薬に頼らないようにすることが、体の冷えを予防するうえで大切なことだということを心にとめておいてください。



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解説された図を片手にツボを探ってみたけど、いまいちわからない。効果が感じられない。そんな人も多いのではないでしょうか? しかし本書でご紹介している「冷え消しマッサージ」は点でとらえるツボ押しとは180度違う、面での手技なのでとっても簡単なうえ、指圧やツボ押しのようにぐいぐい肌を押してストレスを与えることもありません。肌を「引き寄せ→持ち上げ→もどす」という一連の動きをリズミカルに行うだけなので、とても心地よいのに、効果はてきめん。予約がなかなか取れないサロンとしてクチコミで人気が広がる「PuLLskin Body’s」の主宰、永井佳子さんがサロンで行っている施術をセルフマッサージのメソッドとして紹介した1冊です。

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