会議で「それ、必要ですか?」と平気で質問したり、上司から残業を頼まれても「今日は用事があるので」とサラッと断ったりする人。あなたの職場にも1人は居るのではないでしょうか。「組織のイヌ」という慣用表現がありますが、あなたがそういう人たちに違和感を覚えたとしたらイヌ寄りの傾向がありそうです。本稿では、働き方について探究している仲山進也氏が「組織に忠実なイヌ」と「自分に忠実なネコ」について解説します。※本稿は、仲山進也『組織で自分らしく成果を上げる25のトレーニング』(ワン・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

ニャンザップとの出合い

 吾輩はイヌである。名はポチ川アキ男、31歳。趣味は推し活。犬山電機10年目の中堅にして、未だ営業チームの副主任どまり。会社の指示には忠実に従っているので、もっと正当に評価してもらいたいと思ってはいるものの、出世のレールは先輩社員の行列で大渋中……。

 今日の朝礼で、チームの後輩・ミケ野の営業成績トップが発表された。誰もが予想外の大口顧客を獲得したのだ。ミケ野といえば入社当時から自由すぎる若者で、会議では目上に忖度せず言いたいことを言い、直行や直帰は日常茶飯事、チームの飲み会には滅多に顔を出さない。そのわりにアイツは妙に客ウケがよくて、規律にうるさい課長からも大目に見られている気がする……。

 一方、マジメに働く副主任のオレは、今日も課長から営業成績の進捗が遅いと詰められた。この違いは一体何なんだ……。

 と思っているうちに、もう定時。今日は大学時代の同級生・ネコ山と、久々に一杯ひっかける約束をしていたな。

マンガ:ネコトレ00回 ニャンザップとの出会い
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ポチ川 なぁネコ山、お前はいいよな、話題のスタートアップでのびのびやれて。

ネコ山 そう? ポチ川だって創業100年とかの会社で勤続10年目なんて大したものなんじゃないの?

 ネコ山は、新卒で入った大手企業を3年で辞め、社員20名ほどのスタートアップに転職、現在はロボット開発に携わっているという。会社は急成長していて、最近、勢いのあるスタートアップとしてメディアで見かけることが増えている。

ポチ川 こちとら会社のために必死に働いてるのにさ、ミケ野みたいな後輩を見てると、なんだか自分が虚しくなってくるよ。

ネコ山 自分は自分、人は人でしょ。

ポチ川 そんな簡単に割り切れるものじゃないだろう。世の中、不平だよ。

ネコ山 ポチ川は昔からマジメだもんな。

 そう言うと、ネコ山は小さなメモをポケットから取り出した。

ネコ山 ポチ川、ここに行ってみたらどう?

ポチ川 ……?

ネコ山 気が向いたらでいいけど。今のポチ川が欲しがっているヒントが見つかるんじゃないかなー。

 ネコ山がくれたメモには、こう書かれていた。

 NYAN-ZAP ニャンザップ ──成果にコミットするネコトレ──

 ……ネコトレ? 一体何なんだこれは?