内定から入社までの適正な期間は?
「いつまで待ってもらえますか?」
企業の内定を受諾したら、いまの会社を辞めて入社するまでどのくらい時間をもらえるかという質問を受けることがよくあります。
内定から入社までの期間は、一般的には内定の決定からその月末プラス1ヵ月でおよそ2ヵ月というのが常識的な線です。つまり、2月1日に内定のオファーが出たら、4月1日入社が目安となります。
事業の中核的な存在や、部門のほとんどの売上を持っているような人が退職までに3ヵ月かかったり、上場企業の役員が退任を決算に合わせるために半年かかったりするような場合もありますが、普通の人が入社までに半年や1年もかけるのは非常識でしょう。
ただし、優秀な人であればあるほど現在勤務している会社から強く慰留され、すんなりと辞めることはできません。希望通りのタイミングで退職できる人は、あまり評価されていない人か、プロジェクトの節目で辞めやすいタイミングの人かです。すでに退職が決まっている人は別として、一定評価以上の人が退職しようとすると大波乱が起き、辞めるのは非常に大変です。
したがって、どうやって退職するかをきちんと考えておくことも転職の際には必要になります。とくに景気が回復傾向の最近は優秀な人材の取り合いのような状況があり、退職の意思を表明しても勤務先から強く慰留されるケースが増えています。
そういうとき、八方美人的な態度を取ると辞めることができなくなり、結果として転職も断念せざるを得なくなる場合があるので注意が必要です。