「メガンテ」という言葉を聞いたことはありますか。メガンテとは、ドラゴンクエストに登場する自爆呪文のことで、この呪文を唱えると自分の命と引き替えに敵全体に大打撃を与え、同時にメガンテを受けた敵は砕け散るか大ダメージを受けることになります。

 実はこの言葉、就職活動中の学生の間でもよく使われているそうなのですが、ご存じでしょうか。就活上では、「就職活動のグループディスカッションにおいて場を崩し、参加者全員を落選させる様な発言をする人物もしくは言動」(ネット用語辞典)という意味で使われ、こんなメガンテな人と同じグループになると、必ず選考落ちする…という就活都市伝説さえ囁かれています。

 では、実際に先輩就活生たちはどんなメガンテ就活生に出会ってきたのでしょうか?また、メガンテな就活生と一緒に選考を受けると、本当に不合格になってしまうのでしょうか?

メガンテ遭遇率10%だけどキャラ強烈!
「ローラみたいな話し方でリーダー立候補」

 ダイヤモンド・オンラインでは、ネット調査会社・リビジェンの協力を得て「就職活動に関する調査」を実施(実施日は2014年1月29日、対象は20代の社会人200名)。同調査内で、「グループ面接やグループディスカッションで、場を乱す“モンスター就活生(メガンテ)”に出会ったことがありますか?」と聞いたところ、「ある」と答えた人は20人で、全体の10%にとどまる結果になりました。

 就職ジャーナルの実施したグループディスカッションに関する調査(2013年)によると、「グループディスカッションがあった」学生は45.3%で半数未満。そうした事情もあってか、結果としてあまり多くはない結果ですが、出逢った場合の衝撃は小さくありません。では、「ある」と答えた人は、どんなメガンテな就活生に遭遇したのでしょうか。

「自分の意見が通らなかった瞬間すごい剣幕で怒鳴り始めた」(千葉県・22歳女性)
 「自分の発言を上回るようなことをわざと言ってきた」(新潟県・24歳女性)
 「自分もそれじゃ落ちちゃうだろうと思いましたが、発言の揚げ足ばかり取る人がいた」(兵庫県・27歳女性)

 集まった回答のなかでは、自己中心的で、他人の話を全く聞かない人に出会った人が最も多い結果になりました。それだけ、「自分の考え方が一番正しい」という思い込みが激しかったり、誤った自信を持っている人が少なくないのかもしれません。