「黒字倒産」は、なぜ起こる?
そして、利益と共に重視すべき項目が「現預金(キャッシュ)残高」です。
「勘定合って銭足らず」ということわざがあります。
これは、理論では成立していることでも、実務では必ずしもそうならないことの例えとして使われるものです。
キャッシュフローを考えるうえでは、「利益は出ているけど、お金が貯まっていない」ことを意味しています。
会社が倒産するのは、赤字になった時と思われる方がいらっしゃいますが、そうではありません。赤字になったとしても潤沢にキャッシュがあれば、会社経営は続けられます。
一方で、たとえ黒字(売上から原価、経費を差し引いて利益が出ている状態)であっても、売上代金の回収の遅れや、設備投資に資金を投資しすぎで手元資金が無くなってしまった場合、倒産してしまうこともあり得るわけです。
もちろん、赤字の場合も資金繰りが悪化しますので、手元資金が減少するのは確かです。
真の黒字社長を目指すのであれば、「利益」と「キャッシュ」。この2つに着目して経営に取り組むことが重要です。
(つづく)
※本連載は(月)(水)(金)に掲載いたします。
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