試行、そしてすべてを試す(Trial、Try-alls)
脳に明確な目標を与え、それが達成可能で熱心に全力を傾けられるものであれば、TEFCASのTのステップへと進むことになる。脳は一連の試行を通じてその目標を達成しようと試み始める。
おそらくTEFCASのTはTrial(試行)のTよりもTry-alls(すべてを試してみる)のTと考えるとさらに有効だろう。あなたの目標に達するために、脳はすべてのことを試みるからだ。
あなたは今、脳本来の創造性の驚異的な力を解放しようとしている。脳はあなたがどこに行きたいかを知っており、そこに到達する道を見つけるまで針路についてのアイディアを生み続ける。あなたは常に目標を踏まえて思考するようになる。あなたは史上最強の思考マシンを持っており、それは成功の達成に向けてあなたが辿るべき道をつくるために稼働している。
脳の思考プロセスは絶え間なく続くので、あなたは24時間体制でパターンを生み出し、戦略を策定することができる。入浴中、運動中、通勤時の運転中、あるいは眠っている午前2時にも、考えやアイディアが生み出されるかもしれない。
脳が自動操縦状態にある時、意見や判断の制約を受けない状態にある。そうした時に、脳の創造性が最大に発揮される。そして、あなたが目標を達成することに熱意を持ち続けていれば、脳は創造的な活動を根気よく続ける。
脳が自動的に目標に達する最良の方法に取り組み続ける間、あなたは新しい情報を送り込むことによって積極的に手伝うことができる。ビジネス環境の中では、望ましい結果を既に達成した人を見つけることが、何でも試すTry-allを実行しやすくする方法の一つだ。そうすれば、脳が必要な行動やプロセスを真似ることができる(脳の法則3)。真似る法則をビジネス用語ではベンチマーキングという。
幅広い知識と経験は、現場チームがそれまで考えたこともないようなことを試す素晴らしい機会を与える。経営チームは彼らを後押しして、障害にぶつかっても続けるように励ますことが重要だ。