これは、「日テレ『明日、ママがいない』 マスコミが詳しく報道しない慈恵病院の主張 子どもにフラッシュバックも」(水島宏明氏/Yahoo!個人)で指摘されている「無責任な議論が飛び交っているのは、マスコミのニュースが両論併記で、関係者の言い分がちゃんと報道されていないからだと思う」「かなり長いが、慈恵病院のコメントをよく読んでほしいと思う」という内容に、筆者が大筋で同意するからでもある。

 まず、慈恵病院は公式サイト内で「現在放送中の『明日、ママがいない』放送に当たりまして」というページをつくり、「第1回放送分の問題点について」「児童養護施設内での虐待など、施設のマイナス部分を出してはいけないのか」「今後のお願い」など、項目別に同病院の見解を発表している。

名誉棄損には当たらないとはいえ
フィクションとして割り切れるか?

「フィクションだから、いいのでは?」という意見に対しては、「フィクションとは、ドラマを見る人が現実との境界線をある程度引けることを前提とします」とし、多くの人がある程度の予備知識がある警察・学校・病院を舞台にしたドラマであれば過激な描写がなされても『フィクション』として割り切れるが、児童養護施設の場合は、「養護施設と養護学校の違いさえ分からない人もいるのではないでしょうか」と指摘している。

 また、慈恵病院は全国で唯一「こうのとりのゆりかご」(いわゆる赤ちゃんポスト)を設けていることから、「赤ちゃんポスト」を連想させる主人公のあだ名やその他の描写は「名誉毀損」にあたるのではないかという意見も寄せられたようだ。しかし、これに対して同院は「少なくとも当院の名誉毀損には当たらないと考えております」としている。日テレは2月1日に、担当者2名が同院を訪れて、直接内容変更の方針を伝えたという。