ドラマの舞台はグループホーム
行政は「家庭的養護を促進」と主張

 一方、全国児童養護施設協議会では、放送前の12月の時点で初回放送分の台本を読み、その時点で改善を求めていた。放送後は複数回にわたって報道関係者向けのリリースと日テレへの抗議文を出している。

1月20日の抗議文では、同協議会や行政の取り組みとして「今後の社会的養護の改善の方向として、このドラマの舞台と思われる『地域小規模児童養護施設』や、本体施設の『小規模グループケア』を普及させ、家庭的養護促進を図っている」といったことなどが書かれ、こうした動きに対してドラマが「真っ向から対立するもの」と批判している。

 確かに、『明日、ママがいない』の舞台は「グループホーム(地域小規模児童養護施設)」だが、これが養護施設やファミリーホームとどう違うかを説明できる一般の人は、少ないだろう(注参照)。

1月29日のリリースでは、「施設の児童が放送翌日、クラスメイトの男子グループから、『お前もどこかにもらわれるんだろ?』などとからかわれる」(女子児童)、「親戚や友人から、『あんなひどい所に子どもを預けず、早く引き取るべきだ』と言われた」(児童保護者)などの報告があったことが発表された。

(注)
児童養護施設……児童福祉法の定める児童福祉施設。
グループホーム(地域小規模児童養護施設)……第1種社会福祉事業である児童養護施設の一部(法人形態)。定員6~8名
ファミリーホーム(小規模住居型自動養育事業)……第2種社会福祉事業(多くは個人事業者。法人形態も可能)。定員5~6名。さらに家庭的な養護を目指すために2009年から施行。2012年3月末時点で全国に177ヵ所。