臨時雇用に依存しない!
今こそ、正社員を増やすべき!
需要の変動が大きい建設業界では、臨時雇用の労働者に頼る部分が大きくならざるを得ないことは否定できません。しかし、もし臨時雇用に大きく依存せず、正社員を少しずつ増やすことで対応してきたならば、人件費の高騰は大きな問題にならなかったはずです。
なぜなら、臨時雇用の労働者の賃金はその時点の労働市場の需給次第で高騰することがあるのに対し、正社員であれば、賃金の上昇は緩やかな上昇に抑えられるからです。
つまり、正社員への依存度が高ければ高いほど、人件費が固定的であるため、売上がアップしたときの利益の増加が大きくなります。逆に、労務費を臨時雇用に大きく依存していると、せっかく売上が伸びても労務費の増加によって利益はそれほど伸びない可能性があるのです。
単純なベースアップでは企業の戦力は変わりません。そして、売上が伸びたときに慌てて人材確保に動いても人件費が高くつき、期待したほど利益は増えないという結果となります。将来の景気回復を見込んでいるのであれば、先々の人手不足に備えて正社員の採用を増やした方が、長い目で見た利益は大きくなるはずです。
(次回掲載は、未定です)
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