山形以上に進む“高年齢化”
「10年以上」引きこもる人が34%も

 調査により把握できた該当者の実数は、1040人。島根県の70万人余りの人口に対する割合は、0.15%で、それほど高くない。

 なぜなら、家族は、引きこもる本人を隠したがる傾向があるからだ。地域をこまめに回っている民生委員でさえ、他の事情で家庭に立ち入らない限り、外側から該当者を把握するには困難さがつきまとうのである。

 冒頭で紹介したように、年代別では、40歳代が229人で最多だった。次に多かった年代も、30歳代の219人。50歳代が177人と続き、60歳代も115人に上った。

 40歳代上の該当者は53.5%と、ついに半数を超え、約45%だった山形県よりも上回った。元々、人口構成上の高齢化率が高いという島根県ならではの特徴なのかもしれないが、地域で公平な引きこもり支援を行っていく上では、もはや無視できないデータだ。

 また、男性の割合が71%で、女性の24%に比べて3倍近く多かった。男性のほうが外からのプレッシャーで顕在化しやすい問題は、全国的な傾向でもある。

 家族構成については、ほとんどが家族と同居。複数回答で聞いたところ、「母」、「父」、「兄弟姉妹」、「祖母」、「祖父」の順に多かった。

 一方で、孤立が懸念される「ひとり暮らし」も約15%いた。

 引きこもっている期間については、「10年以上」が最も多い34%を占め、ここでも長期化の傾向がくっきりと浮かんだ。

 それでも、担当者は「10年以上でざっくり区切ってしまったため、20年以上、あるいは30年以上引きこもり続けている人がどのくらいいるのかがわからなかった」と指摘する。