【取扱その1】ゆるふわ社員には
自分と同じ能力を求めてはいけない

 周囲の管理職を見ていると、自分と同じ能力を部下に期待してしまいがちな人が多い。特に真面目な人ほど、社員を何とか成長させようと考える節がある。しかしそれは、ある意味で誤りかもしれない。

 管理職でマネジメント業務を行う人は、多くの場合、会社から何らかの評価を受けている人達だ。自己評価も高くなる。だから、今の自分を仕事のできない部下より幸せだと思っており、「自分の部下にもいつか私と同じポストを担えるように成長してほしい」と考えがちだ。そして、多くの部下を平等に、厳しく扱おうとする人も多いかもしれない。しかし、それは誤りかもしれない。自分のポストを継ぐことが期待できそうな社員に対しては、そのような教育方針で良いが、出世を望まないゆるふわ社員は、組織に貢献できているラインを設け、それ以上のことを求めない方が良い。

 意識の高い上司は、よかれと思って様々な指摘を部下に行う。なぜなら、指摘されることはありがたいことと考えているからだ。が、ゆるふわ社員にとっては、残念ながら迷惑なだけ。ゆるふわ社員には将来出世したときに求められる能力を求めるのではなく、現状で彼らが組織に貢献できているラインを教えて、それを下回らないようにマネジメントを行えば良い。もちろん、それを下回る場合は指摘が必要だ。

 しかし、それでもこういった社員は自己評価が低いだけに、本来の自分の能力を発揮できていないケースが多い。そういう社員の能力をいかに発揮させるかを、以下で紹介しよう。

【取扱その2】ゆるふわ社員には
すぐに効果が出る雑用を期限付きで任せる

 これは、経験則的に導き出した方法である。ゆるふわ社員を組織の一員とする場合、比較的単純作業ですぐに効果が出るようなもの(まあ、これははっきり言って雑用かもしれない)をゆるふわ社員に任せるのが、マネジメントの第一歩だ。

 この際、効果を発揮させるために、次の2つに注意しよう。