もちろん、悪気はないんですよ。でも、なんというか、「もったいをつけている」というか「不遜な印象を与えるというか」、この「まぁ」を連発する人物と向かい合って話をしたら、かなり不愉快ではないか、と感じました。

 まぁ、それは私自身のことなのですが。

 その映像を見て以来、私は日常会話で「まぁ」を使わないように意識するようになりました。とはいえ、きっとゼロにはなっていないと思うのですが。

 このようなことを長々と書いたのはなぜかというと、「話し方」が他者に与える印象は思いのほか強い、と言いたいからです。正確には話し方だけでなく、服装や表情、雰囲気といったものを総合した「たたずまい」というべきものです。

 そう、面接でも、このことは、とても大事なことだと思うのです。

面接官の心証は
「話す内容」だけで形成されるわけではない

 就活スタートからここまで、みなさんは「語るべき内容」については、何度も何度も考えてきたはずです。

 自己分析に志望動機。面接で語るべき内容については、よくよく練り上げ、実戦で試し、場数を踏むごとにブラッシュアップされたでしょう。

 ところで、そんな練った内容を「どのように話すか」については、どのぐらい検討してきたでしょうか。

 面接官が、面接を通して学生から受け取る情報には、さまざまなものがあります。

 順を追って説明しましょう。

 まずドアをノックして、学生が入室します。

 ここで面接官が得る情報は、「失礼します!」から始まる学生の声であり、入室時の態度、服装、それらすべてが醸し出す「たたずまい」など。

 それから椅子のところまで歩いてきて、「〇〇大学の△△と申します。よろしくお願いいたします」と挨拶をして、面接官に促されると、カバンを置き、椅子に座ります。

 ここまでの数十秒で、面接官はかなり多くの情報を入手することになります。