伝播するロック魂

 Superflyの曲には、日本語の語感がとても英語っぽく感じる瞬間があります。かつて“日本語はロックのリズムに乗り切れない”と思われた時代は完全に過去のものになったということでしょう。

 この関連でもう一つ。

 Superflyは2007年にメジャーデビューした訳ですが、その40年前にあたるのが1967年です。この年はロックの歴史にとって特別な年です。ロック愛好家はこの年を『サマー・オブ・ラブ』と言います。史上初の大規模野外ロックフェスとなったモンタレー・ポップ・フェスティヴァルが開催されました。そこで、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンが一気にスターダムににのし上がりました。ビートルズは「サージャント・ペパーズ・ハーツ・クラブ・バンド」を、ビーチ・ボーイズは「ペット・サウンズ」を発表しました。ドアーズは“ハートに火をつけて”で世界中の若者の心に火をつけました(同じ年、昭和42年のレコード大賞が“ブルー・シャトー”だったことを思うと、彼我の差を痛感します)。ロックの波が太平洋を渡って、40年、日本のロックもここまで来たわけです。

 最後に、デビュー盤には、そのアーティストの全てが詰まっています。Superflyの場合も例外ではありません。学生時代の憧憬に導かれて頂点に立ったSuperfly。

 憧れのパワー、偉大なり。

(音楽愛好家・小栗勘太郎)