診療報酬改定で病院リストラ
医師・看護師はどこへ行く?
人材ニーズの変化を初試算

 医師や看護師の“民族大移動”が始まる――。この変化をとらえて『週刊ダイヤモンド』5月17日号は「医師・看護師 大激変!」を特集しました。

 医療の公定価格である診療報酬が4月に見直されました。今回の改定で、国は重症患者向け病院(急性期病院)の大リストラを打ち出しました。対して、退院して自宅で療養する患者向けの在宅医療は拡大を推進。団塊世代が75歳以上になる2025年をゴールに据えた医療提供体制の大改革が進んでいます。

 これによって医師・看護師の人材ニーズがどう変化するのか。本邦初でシミュレーションしました。試算によると看護師の場合、病院勤務者が14万人減り、在宅医療を支える訪問看護師が新たに14万人必要になります。とりわけ重症患者向け病院で働く看護師はリストラや異動に直面していくことになります。異動、転職、あるいは独立。覚悟を求められます。

 医師にまつわるカネと権力にも異変が起きています。製薬会社から受け取る講演料など医学部教授らの副収入が細り始め、小説『白い巨塔』で有名な病院の医局ヒエラルキーにも異変がおきています。

 個々の実態を見ていくと、医師余りの東京では稼げないからと、高級住宅街で暮らす妻子を残して地方への単身赴任する医師がいる一方、地方に家族を残して東京へ出稼ぎにくる看護師がいます。人生いろいろ、働き方もいろいろです。カネ、キャリア、そして結婚。医師・看護師のリアルにとことん迫りました。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 臼井真粧美)

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