「日本ブランド」は<br />“口ベタ”を脱することができるか?<br />――B&C時代のヴァーバルコミュニケーション

○Hermès

 Hermèsは、170年を超える伝統を持つ世界有数のハイブランドである。一般に、ハイブランドのコミュニケーションは写真などの「ビジュアル」表現に注目が集まりがちだが、Hermèsはむしろ「ヴァーバル」な言語表現において際立っている。

・都会は男の遊び場。
  2014年春夏メンズコレクションをまとって、さあ動き出そう!

・時計の針を止めてみませんか。「バーゼルワールド2014」開催中。
  Hall 1.1 Stand B, MCH Swiss Exhibition (Basel) Ltd., Switzerland.

・言葉より雄弁な所作もある。エルメスの世界をのぞいてみて。

・角度を変えれば、違う世界が見えてくる…。
  2014年春夏レディス・シューズコレクションといっしょに歩き出そう。

・撮られたひとは、みんな笑顔になる...そんな不思議な写真館が、銀座メゾンエルメスにやってきます。なにが不思議? それは撮ってみてのお楽しみ。ゴールデンウィークのすてきな思い出に、ご家族やご友人とお楽しみください。日程:2014年5月1日(木)~5月6日(火・祝)... See More

・「小道の真ん中に、ぽつんと置かれた椅子。私のことを静かに待っていたみたい...」  この物語の続きは、www.hermes.com/vestiaire_pe14

 詩的で優雅。謎めいた印象も与えるHermèsのトーン・オブ・ボイス(語り口)。語っている内容は、商品やプロモーションの告知という機能を超え、感情や考えの発信となっている。StarbucksがSNSで対話をしているのに対し、Hermèsはブランドの価値観を広く伝える場として利用していると言えるだろう。

 HermèsがYouTubeの“About”で語る、“In fact anything one could possibly need to feel prince of a world where beauty and functionality, practicality and pure indulgence are in perfect harmony.(エルメスのどの商品であっても、美しさと機能性、実用主義と贅沢が見事に調和する素晴らしい世界に触れることができる。)”その世界観は、言語表現のトーンにおいても再現されているのである。