可能性を無限に広げるツール
マインドマップはどんな分析にも適したすばらしいツールだ。なぜなら新しい方法がうまくいくかどうか試そうとするとき、単に「イエスかノーか」という答えを得るのではなく、マインドマップを使えば数限りないさまざまな可能性を考えることができるからだ。それぞれの分析の過程で新しい可能性に気づくことができるのだ。
マインドマップは可能性を無限に広げることのできるツールであり、新しい可能性を創造するえり抜きのツールといえる。
何かを試して思い通りの結果を得られないと、敗北感にさいなまれてあきらめがちだが、マインドマップにそれを書き出してみると、突破口が見えやすい。
――TEFCASはどのようにして生まれたのでしょうか?
TEFCASをいつ、どのように考え出したかははっきり覚えていない。ただ、いつもどう考えればよいかを考えていた。学生時代、ノートをとるとき、私の仮説は、きれいにノートを書けば書くほどよい成績がとれるというものだった。しかし、実際はきれいに書くほど成績が落ちてしまった。そこで、私は自分のノートを見直した。初めの仮説に従い、きれいにノートを書く試行をした。その結果(出来事)は、悪い成績だった。フィードバックは、きれいにノートをとることは悪い成績をとることを意味した。
そこで、私はチェックした。図書館に行って「脳の使い方を書いた本を探している」と尋ねた。しかし、司書は医学のセクションしか示さず、「脳の使い方」を書いた本はないという。それから私は何度も試行し、チェックした。そして優れた思想家たちのノートを研究した。それをチェックして、初めの頃よりもごちゃごちゃしたノートを作りはじめた。それを調整し、何度も何度もTEFCASを繰り返した。たとえば、白黒のノートは退屈だというフィードバックを得た。私の脳が、「トニー、君のノートは退屈だ」と答えたのだ。そこで私は調整し、赤ペンも使うことにした。次に青、緑など色数が増えていき、カラフルになっていった。