自分の家や部屋を旅行者に貸し出したい人と、旅行者をマッチングするウェブサービス「Airbnb」が日本にも上陸して人気を呼んでいるが、米国では、その犬版とも言えるサービス「DogVacay」が話題だ。DogVacayは、旅行などで遠出したい飼い主と、犬を預かりたい世話好きのペットシッターをマッチングさせるサービスである。

 犬の飼い主はまず、預けたい場所と期間を指定し、ペットシッターを検索する。すると候補が一覧で並ぶが、さらに、希望する価格や相手の家に預けるか、それとも自宅に世話をしにきてもらうか、預ける家に他の犬がいるか、家のタイプ、庭など屋外エリアの広さ、シッターの特別なスキルなど、求める条件でさらに絞り込むこともできる。

シッターの教育プログラムや、万が一のときのための保証なども充実。単なるウェブ上のマッチングを超えた機能が売りだ

 自分の犬を預ける身としては、シッターの人柄について詳しく知りたいはず。そこで、サイトではかなりきめ細かい情報が提供される。候補を1つ選択すると、シッターやその家の写真、家があるエリアを示す地図、預かることができる日を示すカレンダー、1泊当たりの価格、24時間のペット監視の可否、犬を飼ってきた年数などが表示される。

 さらに、DogVacayはシッターを教育する「DogVacay University」という取り組みを行っている。これは、犬に緊急事態が起こった場合の対処や、飼っている犬と預かる犬が初めて会うときのコツなどを紹介した動画を見て、それに関するクイズに正解するとシッターに称号を表すバッジ、つまりサイトからのお墨付きが与えられるというものである。

 しかし、いくら教育されたシッターとはいえ、預けられたばかりで環境に慣れていない犬が相手だと何が起こるか分からない。そうした不測の事態に備えて、サイトでは「New Premium Insurance for Hosts」という保険のサービスが提供されている。