東京都内や神奈川県を中心に「猫付きマンション」なる物件がじわじわと人気を高めているのをご存知だろうか。ペット可、ではなく、その物件に入居するともれなく猫が付いてくる。しかも、自分で猫を選べるのだ。

動物病院も運営し、猫の健康管理に重点を置きつつ、去勢不妊手術もきちんと行う
オリジナルキャットタワー&キャットウォークがあらかじめ付いている物件もある。ちなみにこの部屋は、JR中央線荻窪駅徒歩15分、1DKで賃料7万3000円

 仕掛人は、NPO法人東京キャットガーデン代表の山本葉子さん。同NPO法人は、保健所や動物愛護センターなどから猫を引き取り、保護飼育をしながら去勢不妊手術をし、飼育希望の人に譲渡する活動を行っている。

 猫の殺処分ゼロを目指し、様々な取り組みを行う中で、山本さんが考案したのがこの「猫付きマンション」。ペット可のマンションが増えてきた現状をみて、ある大家さんに提案したのが始まりだ。

「空室をなくしたい大家さん、猫と住みたい入居者、猫の居場所を確保したい保護団体の三者が共同で行うボランティア活動なのです」と山本さん。東京を中心に神奈川、埼玉に広がり、現在20棟ほどの物件を確保しているとか。

 猫との同居を希望する入居者は、まず里親審査を受ける必要がある。面談も行い、猫を飼育する条件と適正をクリアすると、大塚、西国分寺などにある同NPO法人が運営する猫カフェスタイルのシェルターへ。1歳以上の猫の中から、同居したい猫を選ぶ仕組みだ。