もしも、「どこでも好きな企業で働いていいよ」と言われたら、あなたはどんな企業を選びますか?

 日本法規情報株式会社が行った調査(※1)で「実際にあなたが働いてみたい企業」を尋ねたところ、1位には『社員食堂』で一躍注目を集めた「タニタ」が選ばれました。巷にあふれる「人気企業ランキング」では、タニタが1位になっているものはあまり見かけませんが、なぜ同社は今回、「実際に働いてみたい企業」に選ばれたのでしょうか? 社会人の理想の職場像を探りながら、その理由を考えてみましょう。

(※1)日本法規情報株式会社が、同社の運営するサイトのユーザーを対象に『職場環境に関する意識調査』を実施。そのなかの「理想の職場」「実際にあなたが働いてみたい企業」についてのアンケートから抜粋。有効回答数は1263(男性:494人 女性:769人)で、アンケートは2014年3月31~4月20日に実施した。

1位は圧倒的な支持で「タニタ」
“賃金”より“やりがいと安定”重視

「実際に働いてみたい企業」(※2)の第1位に選ばれたのは、冒頭でもご紹介したとおり、1992年に世界初の体脂肪計を開発し、近年では社員食堂のレシピが一世を風靡したことでも知られる「タニタ」。なんと、回答者の20.6%に選ばれる結果となりました。2位は東京ディズニーリゾートを運営する「オリエンタルランド」(13.4%)、3位は「グーグル」(13.1%)となり、タニタが2位以下を大きく引き離しています。

(※2)「実際に働いてみたい企業」調査方法:2013年3月~2014年3月に発表された他社も含めて行われた様々な「人気企業ランキング」等で、常に上位10位に入っている企業をピックアップし、アンケート選択項目として例示。選択企業は単一回答にした。(例示した企業名:グーグル・トヨタ自動車・ソニー・オリエンタルランド・楽天・資生堂・本田技研工業(Honda)・全日本空輸 (ANA)・リクルートホールディングス・武田薬品工業・電通・タニタ・任天堂・東日本旅客鉄道(JR東日本)・サントリーホールディングス・三菱商事・ 花王・アップルジャパン)

 本調査では、選択項目として例示された企業名が多くなかったため、選んだ企業の回答が偏ってしまっている部分は否めません。しかし注目すべきなのは、トヨタやグーグルといった通常「人気企業ランキング」で1位になりそうな企業を抑えて、タニタが1位に輝いた点です。実際に、2013年3月にDODAが行った「企業ランキング2013」では、1位グーグル、2位トヨタ自動車、3位ソニーという結果で、タニタは12位でした。一体、なぜ今回の調査では、タニタが選ばれたのでしょうか。