小中学校にはプールも水泳の授業もない?
韓国船事故、被害拡大の背景にある現実

韓国船事故を受けて発生した「ろうそくデモ」。韓国人の怒りはなぜ政府へと向かったのか
Photo:AFLO

 日韓、日中関係に改善の兆しが見られない。日韓間については4月の韓国船沈没事故後、韓国内はいまだ混乱状態にあり、一部で反日機運も高まっている。また日中間でも、5月に東シナ海で中国軍機が日本の自衛隊機に異常接近するなど、緊張状態が続いている。

 そんなある日、筆者は漠然と韓国船沈没事故に関するテレビニュースを見ていて、非常に驚いたことがあった。それは「韓国の小中学校では99%の学校にプールが設置されていない」という内容だった。

 ちょうど「海洋警察の職員の約3割が泳げない」という報道のすぐ後だったが、筆者の驚きはそれよりも大きかった。この話を聞いて、筆者は色々な意味で「合点」と「納得」がいった。「ああ、そうか、そうだったのか」と――。

 このニュースは、筆者に1つの重要な「気づき」を与えてくれた。「何が? たかがプールくらいで大げさな」と言う読者もいるだろうが、それはどういうことかを述べてみたい。またその話に関連して、韓国人・中国人と日本人との違いについても、自分なりに考察してみたいと思っている。

 その前に、今さらながらだが、今回の韓国船沈没事故は、多くの日本人にとっても大変ショックな出来事だった。そのショックは今もまだ尾を引いている。九州から目と鼻の先にあり、日本人もゴルフやレジャーで出かける有名な観光地・済州島のすぐ近くだったということもある。犠牲者の多くが高校生など、若者だったこともある。しかし、私たちの脳裏には多くの疑問が残り、今もその疑問は解決されていない。