ある調査で、「仕事中、昼間に眠くなったことがあるか?」を尋ねたところ、約9割の人が「ある」と回答しています(2009年、アイシェア社調べ)。さらに勤務時間中に「自分のデスク」で昼寝をしたことのある人は6割以上に上っており、Fさんのような「こっそり昼寝」は誰もがやっていることだとわかります。余談ですが、自分のデスク以外で多い昼寝スポットは、職場の休憩室や会議室などの空き部屋とのこと。何だかわかる気がします。

 さて、話を戻しましょう。Fさんの1日の睡眠時間は5.5時間ほど。一方、米国立睡眠財団の調査によると、日本の平均睡眠時間は6時間22分です。本来必要な睡眠時間は7時間以上と言われていますから、1.5時間も足りないわけです。ちなみに米国で6時間31分、英国では6時間49分、ドイツでは7時間1分という結果。また、平日の夜に7時間以上眠れているという日本人は、全体の約3分の1程度しかいないとのこと。この睡眠時間を削っているのは、

・残業
・通勤時間
・夜の飲みなどつきあい

 です。Fさんは仕事も忙しくなってきており、これ以上睡眠時間を取るのは難しい状態。ただ、足りない1.5時間の影響で昼間に睡魔に襲われることがあるのは事実です。特にキツイのは、13時過ぎ。ランチのあとで血糖値が上がって眠気はピークに。その時間帯に作業をしていても集中できないことがよくあります。

 ランチタイムの昼休みに軽く睡眠を取ればいい…との指摘もあるでしょうが、Fさんの職場の周りにはランチのできる店が少なく、昼時は常に満席状態。店に並んで席について、食事が終わるとランチタイム終了となるのが日常です。ゆえに、昼寝の時間なんて昼休みにはとてもとれないのです。

 ですから、こうした便利な部屋ができて、昼寝を推奨されたのは大いに嬉しいこと。13時過ぎから30分の昼寝が午後の仕事で効率を上げる重要な時間となっています。

「昼休み3時間」のシエスタ導入企業も!
昼寝がもたらす良い効果

 実際、こうした昼寝を推奨する職場は徐々に増えているようです。大阪にあるIT(情報技術)ベンチャーのヒューゴ社では「シエスタ制度」と命名して従業員らに3時間の昼休みを与えているとのこと。

「シエスタ中です。ご連絡は午後4時以降にお願いします」

 この時間帯は、ほぼ連絡が取れない状況が続くそうです。