『中谷彰宏の人生道場』テーマ第2弾は、「企画力」です。企画力と一言でいっても、「本当の企画力とは何か」をわかっている人は多くありません。企画した“つもり”になっている人が非常に多いのです。人に感動を与えたり、人を楽しませたりできる、質の高い企画を生むためには、「1%でもいいからプラスしたい」という強い思い入れが重要。これまで、数えきれないほどの企画を自ら作り、またさまざまな人たちの企画も見てきた経験を持つ中谷彰宏が、「本当の企画力とは何か」を伝授します。
常に新しい状態」が、
「新商品」と同じ。
時間という切り口はとても面白いものです。たとえば季節は、春夏秋冬の4つに分けられます。もっと細かくすると、1月から12月の12分割、24節季で言うと、24分割になります。
「立秋になったら、もう暑中見舞は出してはいけない。残暑見舞だよ」と、親から教わりました。あれは24節季です。
この話をすると、必ず「うちはあまり季節に関係ないビジネスなんです」と言われます。ただ、それは一見関係ないだけです。
でも、お客様には確実に四季があります。季節感のなかった商品に季節感を加えることによって、その商品は新鮮さを帯びるのです。
「企画とは、常に新商品を考えること」です。お客様は、同じモノは絶対二度買いません。
「もう持っている」「それはやったことがある」と言います。お客様が求めているのは、常に新商品であり、新サービスです。お客様にもう1つ買ってもらうためには、新しく「感じる」ことが必要なのです。
実際は新しいモノなのに、新しく感じなかったら、それは新商品ではありません。実は前からあったのに新しく感じることができたら、それは新商品です。