生産キャパシティと
技術者を同時に獲得

──奇しくも、それらの課題は、一足先に経営統合を繰り返して規模の拡大を図ったJMUと同じです。10月1日以降の名村造船所グループは、連結売上高が1500億円を超える規模になり、JMUに次ぐ第3グループになります。しかし、JMUの設計陣は1000人ですから、彼らと比べると5分の1以下です。

名村造船所社長 名村建介 <br />スタートラインに立ったに過ぎない1911年(明治44年)創業の名村造船所は、100年以上の歴史を持つ。新造船事業を中核としながら、船舶の修繕事業、機械事業、鉄構陸機事業と領域を拡大してきた。本社は大阪市だが、主力の生産拠点は佐賀県の伊万里市に構える。
写真提供:名村造船所

 いやいや。私たちとしては、第3グループになることが目的だったわけではありませんので、あまりJMUと比較してどうということは考えていません。

 そういうことではなく、あくまでも名村造船所グループとして、将来も勝ち残るために、真剣に考えた上で佐世保重工業と一緒になる道を選択したのです。当社の伊万里事業所(佐賀県)と佐世保重工業の佐世保造船所(長崎県)は直線距離で約23㌔㍍と近く、建造している船舶の種類も似ています。

 例えば、2つの造船所を一体で運営し、グループの函館どつく(北海道)も連携させれば、スケールメリットが生かせるようになります。伊万里、佐世保、函館の3造船所で効率的な生産体制を組めれば、柔軟な受注活動もできるようになります。