いちゃもんつけるなら対案を出せ

――俺たちが提供しているのは商品じゃないんだ。経済価値で測れないものを提供しているから意味があるんだ、みたいな……。

 だからうまくいかないんです。そのような考えでうまくいっていたら、僕は何も言わないけれども、うまくいってないから、僕はそう定義付けしているんです。僕はね、よく批判されるんですよ、まわりの市長さんや村長さんからも。批判されるんだけれど「僕らはこのやり方でうまくいっているんだから、いちゃもんつけるのは止めてください」、もしくは「対案出してください」って言っているんです。いちゃもんって楽なんですよ。

――我々マスコミも似たようなところあります。

 いや、マスコミはいいと思うんです。以前、トヨタの張(富士夫)名誉会長と話した時に、要するに批判に耐えられないものは残らないっておっしゃたんです。だからマスコミはもっとガンガン批判するべきなんですよ。その代わり僕はツイッターとかフェイスブックで、総力あげて反論しますから(笑)。そこがたぶんこれからの「正反合」だと思いますよ。

 後編(8月1日(金)公開予定)では、人のしがらみも多い地方で、いかにして改革を実現していったか、その方法を中心に聞く。

武雄市主要データ

●面積195平方キロメートル うち田畑が23%、山林原野が44%を占める(2012年4月1日現在)。
●年間平均気温 15.5度、降雨量2300ミリ(2012年)
●人口 50992人(住民基本台帳ベース、2012年9月末)
●産業 農業と観光業(温泉)
●財政規模(普通会計歳出) 約241億円(2012年度)
●1人当たり市民所得(市民分配所得ベース) 約227万円(2010年度)