庭に植えてある野菜や花に、十分な水が与えられているかどうか、また土壌の栄養状態や日照状態、気温など、ガーデニングに必要なさまざまな情報をスマートフォン経由で提供してくれるだけでなく、スプリンクラーを制御して、適切な水遣りを自動的に行ってくれるのが、サンフランシスコを拠点とするEdynが開発した「Edyn」スマートガーデンだ。
センサーで庭の状態を測定、リアルタイムに通知
Edynスマートガーデンは、「Edynガーデンセンサー」「Edynウォーターバルブ」「Edynアプリ」で構成されている。
まず、Edynガーデンセンサーを地面に直接さしておく。センサーは日照量、湿度、気温、土壌の栄養状態などを測定し、これらの情報をWi-Fi経由でEdynクラウドに送信。クラウド内のデータベースと照合し、植えてある植物に最適な状態かどうかをチェック、スマートフォンのEdynアプリへと通知する。そのためユーザーは、現在の庭の状態をリアルタイムで知ることができる。ちなみにアプリは現時点ではiPhone版のみだが、2015年にはAndroid版もリリースする予定という。
Edynウォーターバルブは、スプリンクラーにつないで使用する。Wi-FiでEdynクラウドと接続したバルブは、センサーが収集したデータをもとに、必要なときに必要なだけ開いて、自動的に水やりを行う。手動に切り替えてバルブを遠隔操作することも可能だ。
センサーで土壌の湿り気が不足していることを感知した場合のみバルブを開くので、タイマー式スプリンクラーではありがちな、雨天の日に水をまいたり、必要以上に水をまく心配がなく、節水につながる。またセンサー、バルブともに、リチウムイオン電池と太陽電池パネルを組み合わせて動力源としているため、消費電力が少なく、環境にやさしいといっていい。